デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条と子どもたちの主体性の大事さ
サッカーコーチの勉強を進めていくと、「デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条」というものに出会いました。
そのままですが、デンマークサッカー協会が指導者に向けて、10個の指導のポリシーを示したものです。調べてみると、今デンマークサッカー協会のHPにはそういった原文は見つからないようですが、言い伝えられているもののようです。
少なくても私が少年時代の頃の指導者像とは違うように思います。指導者と子どもたちの関係性、あり方について参考になります。
ここで簡単にそれを紹介したいと思います。
デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条
- 子どもたちはあなたのモノではない。
- 子どもたちはサッカーに夢中だ。
- 子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。
- 子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。
- あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。
- アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。
- 子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。
- コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。
- コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
- コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。
どうでしょうか?
子どもたちが主役感がありますね。コーチはサポート役という感じです。
そもそも「コーチ」という語源は以下のようなものです。
「コーチ (Coach)」という言葉が最初に登場したのは 1500 年代。その語源は【馬車】でした。馬車の役割は、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」ということです。そこから派生してコーチングは、「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになりました。
コーチ・エィ アカデミア
コーチとは導く人という捉え方です。10か条の最後のところ「コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。」
勝敗について、コーチや親がこだわりすぎるのも視点がずれているということになります。それを決めるのは子どもたち。親である自分、コーチである自分にしても、それらを決めるのは息子たちであり、子どもたちであると改めて気づかされます。
子どもたちの主体性の大事さ
一体いつの時代のデンマークのことかはわかりませんが、サッカーが強い欧州やブラジルなどでは日本の教育やサッカー指導とは違う関係性、子どもの主体性を重視した指導のようになっているように思います。
サッカーはバスケのように戦略的にタイムアウトをとることができないし、日本代表の試合をテレビで見ていても、あんな大歓声の中でピッチ外のコーチの声など何一つ聞こえないですね。
つまり、基本的には試合中は選手が考え、選手同士がコミュニケーションを図り、大人であれば約2時間戦いますね。小学生でも30分から45分ほどあります。
この間は基本的に子どもたちに任されている時間です。
サッカーは目まぐるしくシーンが変わり、今なにすべきかがすぐに変わります。
30分間も45分間もその連続だとすると、大人でもしんどいです。それらを自分たちの頭で考え、全力で走ることを思うと、私など頭が上がりません。すごいと思っています。私など15分で限界です。すいません。
特にサッカーは複雑です。人数も多く、時間も長い。小学生であれば、8人が30分や45分もの間、自分たちで考え行動する。
まさにこれこそ主体性そのものだと思います。主体性とは、自ら考え、行動すること。必要に応じて仲間とコミュニケーションを取り、問題解決する。それができるかどうか。
そこへのアプローチというのが最も重要なのではないかと思っています。もちろんそもそも足を使うスポーツなのでそれはそれでとても難しいことです。
サッカー技術とこういった主体性とか数値で測ることのできない人間的な力が「非認知能力」が大事なのだと思います。
と、ここまでです。初めてのブログでした!
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